川での体験活動と教育効果
河川教育の活動は、子どもたちに自然と接する喜びを育て、自主的に活動する意欲も育みます。地域の方たちを巻き込むことで故郷を愛する心や、地域の歴史を探求し続ける態度にも繋がります。子どもたちは地域や環境に興味を持ち、自らの行動力や判断力を身につけ自信をもって自分の道を見出すようになります。
川による地方創生
昨今、地域において若者の人口流出や雇用の問題が浮き彫りになってきました。これらの問題を解決するシステムや人材育成が必要です。
RACでは川がこれらの問題解決につながると考えています。 川はそれぞれ地域によって違いがあり、独自の文化などがあります。子どもの頃に川で遊ぶことで地域の自然から学び、人と出会い、ふるさと教育となっていきます。このような経験がUターンなどにつながり、地域が存続していき河川環境なども守られていくでしょう。
また、地域に川の安全指導ができる指導者を養成することで、安全な川遊びが普及していくのと同時に仕事の創出につながります。RACでは河川をキーワードにした地域づくりのお手伝いをしています。
行政・企業との連携
私たちは、川に学び自然と共生する社会の実現を目指しています。日本全国約100団体のネットワークを生かし、行政や企業とも連携していきます。水をキーワードにした防災教育など協働企画も可能です。
RACの活動の原点
「RACの活動の原点は、河川審議会「川に学ぶ小委員会」が平成10年6月にまとめた報告「「川に学ぶ」社会をめざして」にあります。まさに、国土交通省の「川に学ぶ社会の構築」という施策を実現する取組のひとつです。
RACでは全国の河川管理者の皆様にRACの講習会への参加を提案しています。川の安全な利活用など「体験」から学んでいただき、それぞれの地域で生かしていただくことで川と人の共存する社会になると考えています。例えば、地域にいるRACの指導者と連携し、子どもたちの川体験を実践します。そこから子どもたちの意識や地域の大人の調査につなげ、検証する資料作成などを行うことで地域の安全レベルが高まっていきます。
また、RACの防災教育は災害に強くなる地域づくりに適しています。地域の自然災害のリスクや対処法を学び、いざという時に動ける人材を育成します。